悲しい

 あんまりにも悲しいので布団の中に篭もって泣いてみたけれど、いっこうに悲しさは取れなくて、いろいろ考えてみるに、ぼくの知らないところで何かがあって、ぼくはもう必要がない、ということなのかもしれない。ああ、悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。
 いっそのこと自分なんて死んでしまえばいいんじゃないか、と何度もなんども考えてみるも、死ぬという勇気なんてないわけで。勇気なのかは知らないけれど、ぼくは臆病なのは確かだ。
 冷静に事実だけを鑑みれば、ぼくを取り巻くすべてが過去に戻っていくような感覚をぼくが味わっているだけで、ぼくは苦しむことなんて何らない、と考えることも出来るのかもしれない。なぜなら、ぼくはずっと孤独であったわけだから。
 けれど、今のぼくはそう考えることは出来ない。
 ああ、悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。距離感はなにもかわっちゃいない。ああ、悲しい。悲しい。どうすればいいのか、わからない。