トロイメライ

 だれかだれかだれかだれかだれかと助けてと声を上げてみても、だれもだれもだれもだれもだれも助けてくれない。それがきっと運命。ぼくはいつだって誰かに甘えようとしていた。そんなことしても意味がないのに。
 意味がないとわかっていても往々にしてしてしまうこともある。救いを求めてしまうこともある。でも結論はいつも変わらない。人はいつだって孤独だということだ。誰しもだれしも。
 そうわかっていても、納得できてないから、こんなにもぼくは苦しいんだろうな。ぼくは綺麗な世界の夢を見る。